最近、部屋の掃除をしていたら、過去の作品がザクザクと出てきました。
ある絵を見た時、ビックリしました。
この絵は、専門学校2年の卒業制作で描いた絵のうちの1枚。
※今は、実家の玄関に飾ってありますが、風景の一部になってしまって、気に止めていませんでした。
13年歳を重ねて、33歳になった現在の自分の姿を描いていたんだと感じました。
当時は、決して、自分を描いたわけでは、ありませんでした。
(自分は、こうなりたくない。)
という思いを込めて描きました。
当時、高校時代からポケベル→携帯電話を持つ学生が増えている時代でした。
ちなみに私は、高3から持ち始めました。
当時からすると、遅い方だと思います。
その頃、周りの人たちを見て感じていたこと。
一緒の空間にいる人がいるのに、相手の目の前で携帯を眺めて、黙々とポチポチと手を動かしてる。
その間、相手は遠慮して、会話が出来ずにいる。
それって、何だか悲しいな……って思っていました。
(みんな、隣に誰かがいるのに、携帯の電波の向こうにいる誰かとの繋がりに執着してる。)
(なんで、今隣にいる人と、直接コミュニケーションを取ろうとしないんだろう。)
(このままじゃあ、遠い未来には、人間の【耳】自体に【携帯電話】が埋め込まれてしまうんじゃないかな。)
そんな気持ちを、風刺画として、この絵を描きました。
まさに、今の自分の姿と被ります。
※ちなみに、この絵も、画風は違うけど、同じ意味を込めて描きました。

※さらに、これも描きました。
これは、自分的には不完全燃焼な失敗作です。
電波信号の【0】と【1】だけで全体を埋めて、男女の人間の姿を描かなかった方が、説明的にならずに済んだな、と。